....... 古舘徹夫は自らの音楽をバイオレンス・ミュージックと信じているようだ。一方ハンク・ホフラーの音楽は(といっても彼は今回がデビューコンサートである。しかし、かつて彼は"Jane Dowe"と呼ばれていたようだが)、カールステン・ニコライやメゴを思わせるストイックなデジタル・サウンドの資質を有している。ここで二人にセッションを可能とさせる接点を探すとすれば、双方とも、どこか記憶に抵触する音を素材に使用しようとする傾向が認められる点意外には見つけにくい。これは二人がただ直感的に感じている共通点でしかなく、それがどのような音として実現されるかは、両者にとって未知である。