【映画「黄金花」俳句コンテスト 受賞作品発表!!】

ヒマラヤの奥地に咲く不老不死の幻の花“黄金花”にちなんで、秋冬のお花の季語を用いた俳句を募集しましたところ、映画のテーマ「誰もがみんな夢をみたいんです」にふさわしい素敵な作品がたくさん集まりました。
ご応募いただいた皆様、本当にありがとうございました。

厳選なる選句の結果、以下のとおり受賞作品を決めさせていただきました。

受賞された皆様おめでとうございます!


最優秀賞

あふれ挿す庭菊の香に夢多し  酒井郁子(82歳)

【選評】
庭に咲く菊は外に咲いている菊と違って、そこに暮らす作者との1対1の関係がある。そこから広がっていく夢というイメージを詠んだところに、鋭い作者の感性が感じられる。
星野高士

瑞々しさと清潔感を感じ、また未来への希望を感じた。
俳句コンテスト選考員(小)

庭に咲く菊の一輪一輪に、これまで過ごしてきた日々の思い出と淡い想いが感じられる、女性らしい句である。これから先ゆったりと思いのままに時間を過ごしていこうという希望が感じられる点で、その人らしい夢の在り方があることを教えてくれているようだ。
俳句コンテスト選考員(西)


木村威夫監督賞

山茶花や門扉閉じたる武家屋敷  古賀一弘(79歳)

【選評】
この静けさは美学である。
木村威夫


木村威夫監督賞 次点 2作
※特別に次点2作を選出いたしました。受賞者には木村威夫監督サイン入り劇場パンフレットを贈呈いたします。

浜茄子の一億年の真っ赤な実  藤森直樹(60歳)

【選評】
一点集中の凄さを感じる句である。一億年がどきんとくる。
木村威夫

舞台など何処でもよし秋桜   西 正智(44歳)

【選評】
対象を突き放していて、それでいて秋桜をいとおしんでいる。
木村威夫


星野高士賞

釦つけ夫に教へる石蕗日和  渡辺炳子(70歳)

【選評】
この句は石蕗の咲くころの日和のなかで行われている夫婦のほんのささいなひとコマを描写したところがおもしろい。おおげさではなく、ボタン付けという妻にとってはごく簡単なことを夫に教えているという老年な夫婦のやりとりと、その日の日和が実にうまく交差している。
この映画もある意味人間の老年の姿と心情を表わしている内容であり、この句にはそれに近いものが感じられた。
星野高士


優秀賞

この道のひとすぢにして冬薔薇  小島信子(69歳)

【選評】
厳しい冬に咲く一輪のバラの生き方に、人生の厳しさと希望を感じる。
俳句コンテスト選考員(小)

寒い冬景色のなか鮮やかに咲く薔薇のように、どんな状況においても自分の信念を貫いて生きてきた誇りと美しさを感じる。自分の人生を誇る「黄金花」に登場する老人たちのようだ。
俳句コンテスト選考員(西)

 

石蕗の花ひっそりとまたくっきりと  伊尾喜明(俳号:かかし)(48歳)

【選評】
「ひっそりと」「くっきりと」という言葉のリズムが心地よい。ひっそりと咲く石蕗の花の情景が目の前に浮かんでくるようだ。
俳句コンテスト選考員(岩)

向日葵のように主張することはなく、桜のように褒めたたえられることはない、小さな黄色い花を咲かす石蕗。しかし、毎年必ず咲く力強さと、ひとの心を癒す優しさを持ちあわせている。そんな人でありたいと思うと同時に、その石蕗の花の美しさに気づきこの句を詠んだ作者のような心を持ちたいと思った。
俳句コンテスト選考員(西)

 

黄水仙君のくちづけ受けし夜  吉永里沙(65歳)
【選評】
選者の資格あるとは思えませんが、私の心に快く響いた句を選ばせて頂きました。
川津祐介

初恋の気持ちが切々と感じられ、とても若々しい印象を受けた。
俳句コンテスト選考員(小)



映画「黄金花−秘すれば花、死すれば蝶−」 俳句コンテスト
※俳句の募集は終了いたしました。
 たくさんのご応募ありがとうございました。
 各受賞作品は後日、本サイト上と劇場にて発表いたします。


映画「黄金花−秘すれば花、死すれば蝶−」は、
91歳になる木村威夫監督 が「もっと晴れやかに、おもしろ、おかしく、老人同士をえがいてみたい」と いう想いから、
老人ホーム「浴陽荘」を舞台に老人たちの虚実混ざった不思議な日々を描いた映画です。
タイトル「黄金花」は、ヒマラヤの奥地に咲く不老不死の幻の花。
サブタイト ルの「秘すれば花」は、
秘めたものを想像させるところに表現の真髄があるという意味の、 能楽師・世阿弥の言葉です。

この度、タイトル「黄金花」の“花”と“歌”をかけまして、映画「黄金花」俳句コンテストを行います。
優秀作品には映画関連賞品をプレゼントいたします。皆様ふるってご参加ください。

テーマ
「誰もがみんな夢をみたいんです」
※不老不死の花“黄金花”にちなんで、秋冬の花の季語を用いた俳句を募集いたします。

応募資格 年齢、男女、国籍は問いません。応募は1人2作品までとさせていただきます。
未発表の作品に限ります。
応募方法 下記必要事項をご明記のうえ、郵送、FAX、またはメールにてご応募ください。
<必要事項>
 作品、氏名、年齢、住所、電話番号

<送付先>
郵 送:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5−17−15 升川ビル805号 太秦株式会社
FAX:03-6903-6970
映画「黄金花」俳句コンテスト係まで
締め切り 11月10日(火)まで ※郵送の場合は10日の消印有効
※ご応募いただいた作品は、映画「黄金花」俳句コンテスト係に帰属するものといたします。
※個人情報の取り扱いに関しましては、あらかじめ本人の同意を得た場合および個人情報の保護に関する法律、その他法令により例外として取り扱うことが認められている場合を除き、受賞者への賞品の発送以外の目的で利用することはいたしません。


■選考者 木村威夫(映画監督)
川津祐介(役者老人役)ほか、出演者の方々
星野高士(鎌倉虚子立子記念館館長/日本伝統俳句協会会員)

木村威夫(映画監督) 木村威夫(映画監督)
1918年4月1日生まれ。鈴木清順、熊井啓、黒木和雄など、日本を代表する名監督との仕事で世界的に名高い美術監督。1941年に日活に入社後から現在にいたるまでに携わった映画は200本を超える。2008年、『夢のまにまに』で長編監督デビューし、日本映画史上最高齢での長編劇場公開監督デビューとして、ギネスブックにも登録され話題を集めました。
川津祐介(役者老人役) 川津祐介(役者老人役)
1935年、東京都生まれ。大学在学中の1958年、松竹の『この天の虹』で映画俳優としてデビュー。松竹ヌーベルバーグの傑作『青春残酷物語』(1960大島渚監督)に主演し注目される。テレビの分野での活躍も目ざましく、出演ドラマ多数。絵画・陶芸・料理・文芸創作なども手掛ける多芸多才のマルチ俳優である。紺綬褒賞受賞。2009年より京都造形芸術大学客員教授に就任。
星野高士(鎌倉虚子立子記念館館長/日本伝統俳句協会会員) 星野高士(鎌倉虚子立子記念館館長/日本伝統俳句協会会員)
昭和27年、神奈川県生まれ。祖母星野立子に師事し、10代より句作。鎌倉虚子立子記念館館長を務める。日本伝統俳句協会会員/日本文芸家協会会員/朝日カルチャー講師/FMラジオパーソナリティー/ホトトギス同人

■審査方法 本コンテストは映画「黄金花−秘すれば花、死すれば蝶−」のコンセプトに基づいて、年齢に関係なく夢を持ち、前向きにおおらかに生きていることが感じられる作品、年を重ねることのすばらしさを感じさせてくれる作品であるかを基準に厳選なる審査を行います。なお、選考に関するお問い合わせには応じられませんのでご了承ください。


■賞 品 最優秀賞  1作品
優秀賞   3作品
監督特別賞 1作品
星野高士賞 1作品

最優秀賞 最優秀賞  1作品:
ピーナッツ老人を演じられた俳優・野呂圭介さん作ふくろうのランプシェード 
優秀賞 優秀賞  3作品:
「黄金花−秘すれば花、死すれば蝶−」3組6名様劇場鑑賞券
(シネマ―ト新宿、銀座シネパトスにて有効)
監督特別賞 監督特別賞  1作品:
木村威夫監督サイン入り著書「裏話ひとつ 映画人生九十年」(岩波書店刊)
星野高士賞 星野高士賞  1作品:
サイン入り句集「無尽蔵 句集」(角川書店刊)

■受賞作品発表 各受賞作品は本サイト上にて発表させていただきます。発表につきましては、作品、氏名、年齢のみを公表いたします。また、各受賞作品は映画の公開期間中、シネマ―ト新宿、銀座シネパトス劇場内に展示いたします。

お問い合わせは TEL:03-5367-6073
太秦株式会社 「黄金花」俳句コンテスト係 まで

 

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