日本映画美術界の巨匠が送る映像と音楽と詩
短編映画『OLD SALMON 海をみつめて 過ぎた時間』は『美術監督木村威夫』が従来の映画製作プロセスを廃し、まったく新しい手法を試みた意欲作。 この映画を中心に木村威夫自身による詩と絵が収められたビジュアルブックに加えサウンドトラックも収録。 木村威夫の詩の世界を元に構成された今作は一貫したコンセプトを持ったまったく新しいオーディオ・ビジュアル・映像ブックです。
短編映画『OLD SALMON 海をみつめて 過ぎた時間』は『美術監督木村威夫』が従来の映画製作プロセスを廃し、まったく新しい手法を試みた意欲作。
1918年生まれ。41年に日活に入社後美術監督作品は２００本を超えるという日本を代表する美術監督。『海の呼ぶ声』（45）で美術監督としてデビュー。その後数々の映画の美術を担当し、日本映画界に貢献する。その美術は斬新かつ柔軟で、現実とみまがう艶やかな虚構の世界は今なお高い評価を受けている。91年、『式部物語』が第14回モントリオール世界映画祭で最優秀美術貢献賞を受賞。鈴木清順や、熊井啓等の仕事で知られる。2003年には『夢幻彷徨』で初監督。近年では、鈴木清順監督の『オペレッタ狸御殿』や黒木和雄監督の『紙屋悦子の青春』がある。